...私は這般(しゃはん)の大震災で世界の各地から蒐集(しゅうしゅう)した再び得がたい三千有余の珍らしい玩具や...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...」といい懸けて、夢見る如き対手(あいて)の顔を、海野はじつと瞻(みまも)りつつ、嘲(あざ)み笑ひて、声太く、「うむ、得がたい豪傑だ...
泉鏡花 「海城発電」
...得がたい日本の良友と恩師を得ました...
太宰治 「「惜別」の意圖」
...得がたい珍品だと...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...得がたい瀬戸物が...
徳田秋声 「足迹」
...得がたい材料であった...
徳田秋声 「黴」
...この経験も私には得がたい貴いものであったが...
中谷宇吉郎 「若き日の思い出」
...富岡にとつては仲々得がたいものであり...
林芙美子 「浮雲」
...富岡はいまになつて得がたいものに考へてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...実に得がたいもの...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一々の勝負附を得がたいので...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...どんな境遇にあっても同様に得がたい能力である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...昨日の紅顔にかえらざる?(ホラティウス)独りでいるときまで秩序を失わない生活こそ稀代の得がたい生活である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ゆっくりと落ちついた・したがって容易に得がたい・確信を必要とする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貧しい家には配偶を得がたい者が...
柳田国男 「木綿以前の事」
...得がたい体験であったと思う...
吉川英治 「三国志」
...わけて昼には名和長年が来て心得がたい意を洩らしていたことでもある...
吉川英治 「私本太平記」
...これを師直の曲事となすは心得がたい...
吉川英治 「私本太平記」
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