...従って、彼の放埓のすべてを、彼の忠義を尽す手段として激賞されるのは、不快であると共に、うしろめたい...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...そして従ってコレラ毒がすべての水の粒子に同じように入り込むことができると思うべきではない...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...『古事記』の記する所に従って之を述べんに...
高木敏雄 「比較神話学」
...従って「立伸て」「秋曇」等が切字の働きをもしていると言ってよいのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...私はこの際最も利己的な動機に従って行くほかはないと思ったので...
寺田寅彦 「芝刈り」
...文化領域の異るに従って様々の観念形態を取らねばならぬということに就いて...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...そして最後に現象学は運動が経験の対象である限りその現象の仕方即ち三つの様相に従って...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...であるから従って...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...――なる程この意味に於ける進歩という観念は結局に於て倫理的な(従って理論的な領域外の)もので...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...従って確信は、観念が印象の心への影響を模倣する原因となるので、勢いと活気の性質において観念を印象に類似させるに違いない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...従ってそういう種類のものは駄目...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ぶどうそのものの四季折々の変化に従って...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...従って相当癖も多く情念もまた旺盛であったのだが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...従って何とも解しにくい地名が...
柳田國男 「和州地名談」
...朝日の底から鮮(あざや)かに浮き出して来るに従って...
横光利一 「日輪」
...従って、ここの領主の内福(ないふく)なことも分るし、武器の庫(くら)には、槍鉄砲がいつでも研(みが)きぬいてあるだろうという想像もつく」「なんだ、なにを感心しているのかと思ったら、そんなつまらないことか」「おまえには面白くあるまいな」「だって、おじさんは、柳生家の者と試合をするために、この柳生谷へ来たんじゃないか」「武者修行というものは、何も試合をして歩くだけが能じゃない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...従って、消費物の外国貿易の囘帰が内国商業の如くに早くとも、それに用いられる資本は、その国の産業または生産労働に対して、単に半分の奨励を与えるに過ぎないであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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