...常に人生の横町許り彷徨(うろつ)いて居る朱雲がかゝる男と相知るの必ずしも不合理でない事もうなづかれる...
石川啄木 「雲は天才である」
...その時からお屋敷の附近を彷徨(うろつ)き始めました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...」余はまた広漠な東京市中を訳もなく彷徨き廻るのであった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...名高い西洋の小説の中でも彷徨(ほうこう)しているような気持がして夢のように呟(つぶや)いたのであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...麓を彷(さまよ)うているうちに精根(しょうこん)が尽きて倒れる者もあった...
田中貢太郎 「仙術修業」
...十二月廿四日雨、彷徨何里、今夜もSの厄介、不幸な幸福か...
種田山頭火 「行乞記」
...心は何処を彷徨(うろつ)いているのか分らないように...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...単に彷徨し漂うのみである...
豊島与志雄 「生活について」
...こんなに彷徨し続けやしない...
豊島与志雄 「春の幻」
...江戸浄瑠璃中のものに彷彿としてゐる事を言はねばならない...
永井荷風 「里の今昔」
...江戸浄瑠璃中のものに彷彿(ほうふつ)としている事を言わねばならない...
永井荷風 「里の今昔」
...彼女等は夜(よる)に彷徨(さまよ)ふ若き男の過去未来を通じて...
永井荷風 「夜あるき」
...彷徨(さまよ)っている一人の女がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから僕は彷徨(さまよ)って行った...
原民喜 「鎮魂歌」
...彼方にも此方にも彷徨(まご/\)して居るやうに描いてある――露西亜では婦人の職業と言ふと家庭教師であるが...
二葉亭四迷 「未亡人と人道問題」
...この附近に彷徨(さまよ)つて來たのでした...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そのものを捜しつつ山中をそちこちと彷徨(さまよ)うて歩き廻り...
牧野富太郎 「植物記」
...こうした毎夜のような彼の彷徨(ほうこう)は...
室生犀星 「幻影の都市」
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