...このような水は当惑する不平と普通に呼ばれている...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...当惑するほど震えていました...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...全く無意識に前句または前々句等の口調が出て来たがるので当惑することがしばしばある...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...オットーはやはり当惑するのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まったく当惑するのほかはない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...余は唯当惑するのみなり...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...お千代は婆さんの当惑するさまを見兼ねて...
永井荷風 「ひかげの花」
...百と五十いただきます」百五十と言われて竜之助はハタと当惑する...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く以て申しわけがないことじゃ」備前屋の主人が額(ひたい)へ手を当て当惑するところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...其医師は遂に要領を得ずして処方に当惑することありと言う...
福沢諭吉 「女大学評論」
...恰(あたか)も秋の枯野に自分が火を付けて自分で当惑するようなものだと...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...当惑する場合が少なくないし...
山本周五郎 「さぶ」
...却(かえ)って選ぶ人たちのほうが当惑するくらいであった...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...――ちょっと当惑するんですが...
山本周五郎 「風流太平記」
...なにやらぶきようで自分で当惑するという風であった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...……そこでおれの立場として実に当惑するようなことが始まった...
山本周五郎 「陽気な客」
...実に当惑する難儀がひそんでおるのでございます...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...また好奇心が――いやそれにも増して記憶(*5-10)を思わせる当惑するような持続性の幻があったのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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