...その内に偽善圧制卑陋(ひろう)の多少横行するにもせよ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...「卑怯未練な奴をひとりひとり切って廻る...
梅崎春生 「桜島」
...それは卑怯(ひきょう)というものです...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...これを豫想しての三馬鹿の陰謀、勝つて兜の緒を締め、『今暫時の御辛捧』と、頭を卑うし、辭を卑うして、やうやつと思を果したるこゝで高尾山の絶頂、西に富士、東に日光、關八州は寸眸の中に收まる...
大町桂月 「夜の高尾山」
...パンドラの箱の中には、疾病、恐怖、怨恨、哀愁、疑惑、嫉妬、憤怒、憎悪、呪咀、焦慮、後悔、卑屈、貪慾、虚偽、怠惰、暴行などのあらゆる不吉の妖魔がはひつてゐて、パンドラがその箱をそつとあけると同時に、羽蟻の大群の如く一斉に飛び出し、この世の隅から隅まで残るくまなくはびこるに到つたといふ事になつてゐるが、しかし、呆然たるパンドラが、うなだれて、そのからつぽの箱の底を眺めた時、その底の闇に一点の星のやうに輝いてゐる小さな宝石を見つけたといふではないか...
太宰治 「お伽草紙」
...諸方面に對しては腰を卑くせねばならず...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...最も平均的な原生的な卑俗な...
戸坂潤 「思想としての文学」
...だが夫は全く皮相で卑俗な通念だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それが卑しいことだってあなたはおっしゃるんでしょう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...私はきっと思い知らせてやる」その頃川原乞食とまで卑しめられた役者風情が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...卑怯者ツ」床几を廻つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかし今は平和の時でないのだから余り卑怯(ひきょう)な事はいうまい位の覚悟は初めからして居る...
正岡子規 「病」
...卑俗な言葉で云えば...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...」と石窖の中から卑弥呼の声が聞えて来た...
横光利一 「日輪」
...「卑弥呼、卑弥呼...
横光利一 「日輪」
...卑しきを忘れし男...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...貢(みつ)ぎしに来た属国の臣みたいな卑下(ひげ)を強(し)いられる心地がした...
吉川英治 「新書太閤記」
...私の口紅は街のフラッパーどもの額に支那流の卑しい装飾をつける...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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