...自分は君の作品を読んで久し振りに張り合いを感じたのです...
太宰治 「風の便り」
...わたくしも、毎日々々、張り合いあって、身を粉にして働きました...
太宰治 「十五年間」
...ずいぶん張り合いも出て来るだろうし...
太宰治 「女生徒」
...少し張り合いのない気がする...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...張り合いがあるんですけれど」夫婦はこんな冗談を云い合った末に...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...この対立物の張り合いが――現在の――社会の内容をなしているのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...こうした民間常識が一方において助成されている処で初めて官営の風俗的思想警察も一段と張り合いを生じるわけだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そしてつまりすべてに張り合いが出来てきたことなど...
豊島与志雄 「土地に還る」
...張り合いのない真剣さだ...
豊島与志雄 「ものの影」
...米国機の通るたびに一種の張り合い抜けを感じた...
永井隆 「長崎の鐘」
...寺田さんがいなくて張り合いがないでしょう」と言われた...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...その代り張り合いの無いことも此上なしです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...江戸中の大商人と張り合い...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...何だか張り合いぬけのした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ものを云う張り合いを失くしてしまう...
矢田津世子 「女心拾遺」
...それ位のことをやって見る張り合いがあるけども...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...何しろあんまり短くて張り合いがなかった...
夢野久作 「白髪小僧」
...張り合い抜けの形で...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??