...おもちゃをきちんと引出しの中へ入れました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...紙の古きは大正六年はじめて万年筆を使用されし以前に購(あがな)われしものを偶々(たまたま)引出して用いられしものと覚しく...
泉鏡花 「遺稿」
...若い者共も二頭三頭と次々引出して來る...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...ベッドの引出しから寝巻を取り出し...
太宰治 「パンドラの匣」
...畳んだ着物をさっさと引出しにしまい込み...
太宰治 「パンドラの匣」
...陳家からも数万の金を引出して...
豊島与志雄 「画舫」
...なぜこんな文句をここに引出してきたか...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...折角ここまで引出した人形なしにはうまく踊れまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...すつかり弱り果ててゐるお吉を引出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...引出して見ると、まだ眞新らしいもので、柄の方に二つ三つ穴が開いて居るのも變つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...婆さんはお皆の枕の下から匕首を引出し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...火鉢の引出しの小銭まで無くなっている...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...机の引出しや硯箱の中へ千代紙を敷いて...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...ランドリュはその前にそっくり引出していた...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...うまい工合に使い廻して有頂天にさせて戸外(そと)へ引出し...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...娘の帯を掴んで力任せに車道へ引出した...
久生十蘭 「魔都」
...針箱の引出しの中に入れて見せなかったのにこればかりは...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...堀端銀行が開くと同時に二千円を引出して行った者が居るという...
夢野久作 「二重心臓」
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