...絵の具は国に引っ込む時...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...たとえば肋骨がうしろに引っ込むとか...
梅崎春生 「狂い凧」
...郡部へ引っ込むについて狆を田舎まで伴(つ)れて行くのも大儀故(ゆえ)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...俄(にわか)に汗が引っ込むような心地もして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その前の場面にもこの主人がマダムに氷を持って来いといって二階へ引っ込む場面がある...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...無理が通らば道理引っ込むといったようなわけです...
中里介山 「大菩薩峠」
...一度や二度断られて引っ込む相手ではありません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...音羽へ引っ込むまでの間に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...磯の安松は賽(さい)ころの目に賭けても引っ込むわけに行かない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな事で引っ込む柄ではありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おれはそれを見せつけられて黙って引っ込むはずはない」「?」「手ッ取り早くいえばこうだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...慇懃な声が引っ込むと...
久生十蘭 「魔都」
...そして、不審顔の巴剌帖木(パラテム)の手を引き、道行きのおかし味よろしく、下手へ引っ込む...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...舞台に置き忘れたまま幕に入る型がある(通常は持って引っ込む)...
夢野久作 「能とは何か」
...中には非文化的なことをここまで来てもやるとはけしからぬと怒って自室へ引っ込むものも一二あったが...
横光利一 「旅愁」
...――それが引っ込む...
吉川英治 「新・水滸伝」
...また戸部の裏長屋に引っ込む...
吉川英治 「年譜」
...笑って引っ込むほかはない...
和辻哲郎 「孔子」
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