...中途に引っかかるようにして点々とニッパ小屋があった...
梅崎春生 「日の果て」
...爪磨きとしての効用爪を鋏で切りっぱなせば角(かど)があって方々へ引っかかる...
海野十三 「白銅貨の効用」
...出帆の当日が地蔵盆に引っかかるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...矢張眼瞼(まぶた)の中に引っかかる物があって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...歌がちょうど咽喉(のど)にでも引っかかるようにひっかかってぷつりぷつりと中断する...
寺田寅彦 「沓掛より」
...その破れへ一寸引っかかる事がある...
直木三十五 「死までを語る」
...まっさきに破防法に引っかかる男であろう...
蜷川新 「天皇」
...また変なのに引っかかると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「何かここが引っかかるなあ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...言葉が引っかかる...
水野葉舟 「北国の人」
...あんな女に引っかかるなんて――双葉 引っかけたなんて...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...特に尿道に引っかかると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは自分に引っかかる要のない仕事だったからともいえましょう...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...一匹の大きな蜘蛛が餌の引っかかるのを待っています...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...俺を引っかけようとしているトリックの浅薄(あさはか)さ加減はドウダ……そんな古手に引っかかる俺と思うか……と云いたいが今度だけは特別をもって引っかかってやる……その古手を利用してやる...
夢野久作 「冗談に殺す」
...世間見ずの令息令嬢が引っかかるのも無理はない...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...タチの悪いのに引っかかると...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...そいつが心臓の出口の大動脈の附根に引っかかると二年か三年か経つうちにそこいらの血管がブヨブヨに弱くなって来る...
夢野久作 「冥土行進曲」
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