...思いも寄らないきっかけにふと胸を引き締めて巻き起こって来る不思議な情緒...
有島武郎 「或る女」
...引き締めて往く力でございます...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...まずこの方のことを引き締めて掛かることにしました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...女たちは金銀のケエプをしっくりと身体(からだ)に引き締めて...
谷譲次 「踊る地平線」
...気を引き締めて見るのであるが...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...まるで鮑(あわび)の身のように体じゅうを引き締めて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...身に引き締めて抱いて寝(い)ねてこそなつかしいということが思われて...
近松秋江 「狂乱」
...消えやらぬ感激がまだ胸を引き締めていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...じきに自分と自分の心を引き締めることが出来た...
徳田秋声 「爛」
...いくらか蒼白めた顔を引き締めて...
直木三十五 「南国太平記」
...白い襟をきつちり引き締めて...
林芙美子 「瀑布」
...心引き締めて承りましたが...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...きつと引き締めた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...今宵こそは一層心を引き締めて仕事に掛らなければならぬと注意して...
牧野信一 「南風譜」
...規律のくずれていたのを引き締めて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そう心を引き締めた...
室生犀星 「童子」
...夫が滿足する程手元を引き締めて暮して行くことが出來ない...
森林太郎 「高瀬舟」
...顔全体を引き締めていた...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
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