...明朝(みょうあさ)の引き潮にゃいよいよ水もほんとに引き始めるでしょう」半四郎は飯櫃(おはち)と重箱とほかに水道の水を大きな牛乳鑵(かん)二本に入れたのを次ぎ次ぎと運んでくれる...
伊藤左千夫 「水籠」
...引き潮のときに犬井道の村より多数の漁人...
井上円了 「おばけの正体」
...こうして泳いでいるうちには海が引き潮になるよ...
江戸川乱歩 「大金塊」
...まだ引き潮にはならないだろうね...
江戸川乱歩 「大金塊」
...引き潮にさらわれたのだろうといった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...引き潮のときは水もないが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...軍部のファッシズムが引き潮になったと云ってファッシズムそのものが引き潮になったと思うなら夫は非常な速断だろう...
戸坂潤 「社会時評」
...露骨にセンセーショナルな右翼張った口吻は引き潮になった...
戸坂潤 「読書法」
...それは多くの引き潮を交錯した一つの上げ潮のごときものであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...引き潮の川へ落ちていた死骸を引揚げて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのまゝ引き潮に流されて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「引き潮が亥刻(よつ)(十時)時分...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうしたんだい」「船長! 引き潮だから...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...そのあと引き潮で戻る...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...やや引き潮だったので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...馬鹿! 手前等は引き潮の時に潮干狩りでもしやがれ...
松永延造 「職工と微笑」
...引き潮に磯に趨(おもむ)き...
南方熊楠 「十二支考」
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三好達治 「南窗集」
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