...引き止めるではございませんか...
芥川龍之介 「地獄変」
...妻女も夫の堅い決心を知っては強いて引き止めることも出来ず...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...憚(はゞか)りながら此の左大臣を引き止めるには足りませんな」「そう仰っしゃられると穴へでも這入りたい! 愚老としましては此れが精一杯なのですが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...何かしらそれを引き止める心理作用があって私の勇気を沮喪(そそう)させるのであった...
寺田寅彦 「蓄音機」
...引き止めることはできない(ついでにいっておくが...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...引き止めるまも何もなく...
豊島与志雄 「影法師」
...一人の弟子を二か月以上も引き止めることはできなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無理に引き止めるわけにもゆきませんでした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もう引き止める術(すべ)がなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なお引き止めるに違いない医者へは知らせもしないで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の頭脳はいろいろの考えを引き止める力を失っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...逸(はや)る馬を引き止めるつもりではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...母さんにはほんとうにそれを引き止める力があるだろうか...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...勘三は強く引き止めるふうもなかつた...
室生犀星 「神のない子」
...その事を貴方がお気付きにならないように貴方をここへ引き止める役目を妾が受持ちまして...
夢野久作 「暗黒公使」
...おもしろい人間にひきあわせてやる」と引き止めるまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...引き止める人々を排して...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ヘンリイ卿やその他の人々の引き止めるのを振り払うようにして席を外した...
渡辺温 「絵姿」
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