...いい捨ててあわただしく庫裡へいそぎ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...本堂も、庫裡も、新築にかゝり、さばかり莊嚴の趣も無し...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...ようよう其処(そこ)の庫裡(くり)の一と間を借り受けることになった...
谷崎潤一郎 「秘密」
...本堂庫裡改築中で落ちつきがない...
種田山頭火 「行乞記」
...寺の庫裡(くり)の入り口の広場にも小作米(こさくまい)がだんだん持ち込まれる...
田山花袋 「田舎教師」
...庫裡(くり)では何か村の相談事でもあるかして大勢人が出たり入つたりしてゐるのを見た...
田山録弥 「草みち」
...寺の庫裡から桶を借りて来て...
田山録弥 「百日紅」
...庫裡(くり)の方へ御案内をして上げておいたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...庫裡(くり)から客殿の方をたずねてみましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...その庵寺の一方の庫裡(くり)というようなところへ来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...また庫裡を出て門の方へ引返した...
夏目漱石 「門」
...どうぞ」庫裡から本堂へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...崖のきわの庫裡(くり)などは屋根がとれて...
林不忘 「あの顔」
...一めぐりして庫裡(くり)の辺(ほとり)より...
夢野久作 「白くれない」
...申し付けし庫裡(くり)の流し先を掃除せずや...
夢野久作 「白くれない」
...庫裡(くり)で鳥を煮る匂いがする...
吉川英治 「私本太平記」
...また妙達の寝ている庫裡の方へも...
吉川英治 「私本太平記」
...庫裡(くり)に火を放った...
吉川英治 「新・水滸伝」
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