...彼は試験の度ごとに三番か四番の成績を占めた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...途中で――殊に針ノ木谷を下りる途中――気持のいい所がある度ごとに長いこと休んで駄弁ったのと...
石川欣一 「可愛い山」
...波が押し寄せて彼がぐらぐらする度ごとに...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...私はやる度ごとに負けた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その度ごとに不如意がちな私たちの離京生活をなげくのであった...
犬田卯 「沼畔小話集」
...大きい振袖でしゃなりしゃなりと歩いているその度ごとに帯が可憐に揺れる...
上村松園 「絵筆に描き残す亡びゆく美しさ」
...洪水の度ごとにそれだけずつおいていったわけです...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...不安な危っかしさを抱かせられる度ごとに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...飾られた奧さんの寫眞が眼に就く度ごと...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...海雲寺の本堂は、上を下への騒ぎ、何べんか富の箱を片付けようとしましたが、その度ごとに、お品と、利助の子分に妨げられて、それもならず、何がなしに上ずった騒ぎの中に、時を過してしまったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もっとも主人の殿が用いた火鉢だけは一度ごとに隠しましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物を言う度ごとに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その度ごとにお勢は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この百姓と行き交ふ度ごとに必らず帽子をとつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その度ごとに親の難有(ありがた)サが身に染(し)み骨に耐(こた)えて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...その度ごとに失敗して毫もその志を屈せず...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ある者は「必要あるその度ごとに生れる」と言い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つまずきつまずき歩いてゆくカテリーナ・リヴォーヴナを隊の誰かがからかおうとする度ごとに...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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