...彼は試験の度ごとに三番か四番の成績を占めた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...その度ごとに水を呑(の)むと見えて真蒼(まっさお)な苦しそうな顔をして私を睨(にら)みつけるように見えます...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...そしてその度ごとに...
犬田卯 「橋の上」
...その度ごとに堂に溢れる群衆を集め得た...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その度ごとに彼は肩をゆすぶって...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「幻想」
...その度ごとに本屋の書架から手頃らしいと思われる註釈本を物色しては買って来て読みかけるのであるが...
寺田寅彦 「変った話」
...そうしてその度ごとに新しくその聴衆を喜ばしたものである...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...一度ごとに選んだものであるが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...試業の度ごとに落第をした結果...
永井荷風 「梅雨晴」
...その度ごとにお眉とお眼がちらほらと……ちえつ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...アメリカでは食事の度ごとにアイスウオーターを盛んに飲みます...
三浦環 「お蝶夫人」
...宿に下る度ごとに講釈を聴(き)くとか...
森鴎外 「渋江抽斎」
...訶和郎の唇から柘榴(ざくろ)の粒果(つぶ)のような血が滴(したた)る度ごとに...
横光利一 「日輪」
...言うがままにしなければ、その度ごとに、拳骨(げんこつ)が来るのだった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...それが川へ注(そそ)ぎ込まれる度ごとに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その度ごとに、伝七郎の眼は鷹のようにうごいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...又八はその度ごとに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...つまずきつまずき歩いてゆくカテリーナ・リヴォーヴナを隊の誰かがからかおうとする度ごとに...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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