...世界十幾億の人間...
石川啄木 「病院の窓」
...幾億の人柱(シシアス)の恨みの声が怒濤のやうに...
上里春生 「傾ける殿堂」
...そんなものよりも幾億倍も大きな或る力を原動力としている...
海野十三 「地球を狙う者」
...而シテ其極ヤ既ニ国庫ノ歳入数十万円ヲ減ジ[+又将ニ幾億千万円ニ達セントス...
田中正造 「直訴状」
...火事のために日本の国が年々幾億円を費やして灰と煙を製造しているかということを知る政府の役人も少ない...
寺田寅彦 「火事教育」
...こういう話を繰返し聞かされている間にわれわれの五体の幾億万の細胞の中に潜んでいる祖先の魂が一つ一つ次第次第に呼び覚されて来るのであった...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...その幾万幾億とも数知れぬ心臓が一時に動くので...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...それをあまりにも美しい詩に詠んだために後世幾億の日華両民族に安易な隠居思想を植えつけた責任を負わねばならなくなった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...自(おのず)から降る幾億の富の...
夏目漱石 「野分」
...その広がりが幾百幾億万里に及んだか計られない...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...十幾億の人類の慰藉となり...
野村胡堂 「楽聖物語」
...河へ集まってきた幾億幾千万とも知れないかげろうの大群だったのです」「ありがとうございました...
久生十蘭 「黄泉から」
...西洋幾億万の人間は幸福を減じたこと夥しい...
正宗白鳥 「論語とバイブル」
...幾億の民生がみんなその利によることとは...
三宅花圃 「藪の鶯」
...透明(とうめい)清澄(せいちょう)で黄金でまた青く幾億(いくおく)互(たがい)に交錯(こうさく)し光って顫(ふる)えて燃えました...
宮沢賢治 「インドラの網」
...そこにはあの驚くべき幾億年の自然の経過が潜み...
柳宗悦 「工藝の道」
...これだけの街を造るには昔から幾億万人の人間が...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...幾億の人類とともに...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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