...本艇の幹部との交渉その他に当らせることにしたいと思いますから...
海野十三 「宇宙尖兵」
...早くも街道の樹の幹に停って喧(やかま)しく鳴き立てているのが聞えた...
海野十三 「地球盗難」
...幹子さんのお父様はきっと薬屋さんに違いないわ...
竹久夢二 「大きな蝙蝠傘」
...主幹として勤めている河内という人に...
太宰治 「善蔵を思う」
...滋幹は、少しく傾きかけた日があか/\と父の半身を照らして、痩せ衰えた頬がつやゝかにかゞやいているのを見ながら、それでも敢(あえ)て近寄ろうとはせず、五六歩離れて彳(たゝず)んでいると、父が小声で何かぶつ/\呟(つぶや)いているのが聞えた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...滋幹もそんな時には...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...それを胸奥に秘めて来た滋幹は...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...アートレ,デース大王に躯幹の丈は劣れども...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...特に封建的な生産様式の根幹をなす農業生産を原則とする処の封建主義へと志向せざるを得ないのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...一幹(ひともと)の木ぶり面白い老樹の下に立って...
中里介山 「大菩薩峠」
...ぴしや/\と飛沫(しぶき)の泥(どろ)を蹴(け)りつゝ粟幹(あはがら)の檐(のき)からも雪(ゆき)の解(と)けて滴(したゝ)る勢(いきほ)ひのいゝ雨垂(あまだれ)が止(や)まないで夜(よる)に成(な)つた...
長塚節 「土」
...無礼者奴(め)ッ」頼門はとある大きな木の幹を小盾に...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...日本数学の根幹は大体において算木関係の算法から換骨脱体したものといっても大過あるまい...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...そこでわたくしは幹枝(かんし)と年歯との符合するものを重視し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...幹太郎はそう思った...
山本周五郎 「花も刀も」
...幹太郎は低頭した...
山本周五郎 「花も刀も」
...本当だろうか、と幹太郎は、まだ信じかねる気持で、暗い庭の向うへ眼をやった...
山本周五郎 「花も刀も」
...その幹とてもすべて一抱えの大きさで丈も高い...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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