...勿体(もったい)なくもこの通(とお)り幹(みき)の周囲(しゅうい)に注連縄(しめなわ)が張(は)りまわされ...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...巡査が去つてから、幹事は云つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そこには木の幹の陰に大きな穴があって...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...何かが木の幹にドシンドシンとぶつかる音がした...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...また昆虫の卵の多いことは蚕の種紙を見ても知れるが、野生の昆虫類もほぼこれと同じくらいの卵をおのおの木の葉の裏とか、幹の中とか、あるいは地面の下などのあまり目立たぬところに生みつけているのである...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...紅梅の紅の通へる幹ならん昭和六年三月十二日 七宝会...
高浜虚子 「五百句」
...子守唄(こもりうた)を歌うお母様と幹子とを見ていました...
竹久夢二 「夜」
...なんという俳優か名前はわからなかったが角帯をしめた四十歳前後の相当の幹部らしいひとが二人...
太宰治 「正義と微笑」
...彼を大いに叱咤(しった)して幹事の栄職を剥奪(はくだつ)する...
太宰治 「惜別」
...もっとも二年生のとき牛頓祭という理科大学学生年中行事の幹事をさせられたので...
寺田寅彦 「明治三十二年頃」
...その幹(みき)にある洞穴(ほらあな)みたいな穴の所に...
豊島与志雄 「夢の卵」
...幹を斜にした樹木の姿や...
永井荷風 「葛飾土産」
...木の幹と幹の間から湖水の面が鈍く光っていた...
堀辰雄 「晩夏」
...丈よりも高い煙草の幹は...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...帝大の一學生が幹事役として依頼に來た時に...
正宗白鳥 「私も講演をした」
...目測で選んだ杉の幹を...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...掛札の五人の幹部をみんな打ち込んだ...
山本周五郎 「花も刀も」
...老梅などに見る樣に半ばは幹の朽ちてゐるものもあつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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