例文・使い方一覧でみる「年より」の意味

...星空中で我々に近い部分では恒星間相互距離の平均は一〇光年より少し大きいくらいである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス　Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳「宇宙の始まり」

...今年は例年よりも作が遙（ずつ）と劣つてゐると人々が呟（こぼ）しあつてゐた... 今年は例年よりも作が遙と劣つてゐると人々が呟しあつてゐたの読み方
石川啄木「天鵞絨」

...年よりのためにも他人の交（まじ）らない方が気楽で可（い）いかも知れません... 年よりのためにも他人の交らない方が気楽で可いかも知れませんの読み方
泉鏡花「女客」

...私と同じやうな年よりになつてしまつたのだ... 私と同じやうな年よりになつてしまつたのだの読み方
鈴木三重吉「湖水の鐘」

...一八八六年より一九二八年まで血ぬられた五月一日の顔を見ろ... 一八八六年より一九二八年まで血ぬられた五月一日の顔を見ろの読み方
波立一「五月一日」

...十二の年より十七まで明暮れ顔を合せる毎（たび）に行々（ゆくゆく）はあの店の彼処（あすこ）へ座つて... 十二の年より十七まで明暮れ顔を合せる毎に行々はあの店の彼処へ座つての読み方
樋口一葉「十三夜」

...例年よりは一層気持がよく... 例年よりは一層気持がよくの読み方
ナサニエル・ホーソン　Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」

...そのボオイはそのテラスの少年よりもさらに二つか三つ年下らしい...
堀辰雄「萩の花」

...恐らくよほど年よりにならなければなるまい... 恐らくよほど年よりにならなければなるまいの読み方
ライネル・マリア・リルケ　Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」

...容貌（きりょう）は先年より立優（たちまさ）れり... 容貌は先年より立優れりの読み方
三木竹二「明治座評」

...やがて背のかがんだ年よりの男が別な小僧をつれて出て来... やがて背のかがんだ年よりの男が別な小僧をつれて出て来の読み方
宮本百合子「金色の秋の暮」

...茶山に五人扶持を給した寛政四年より後の事であらう... 茶山に五人扶持を給した寛政四年より後の事であらうの読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...享和元年より後二年にして家を嗣いだ阿部侯椶軒正精（そうけんまさきよ）の朱書である... 享和元年より後二年にして家を嗣いだ阿部侯椶軒正精の朱書であるの読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...すでに相当年よりだと思っていたのである... すでに相当年よりだと思っていたのであるの読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...年よりの話を聞いていました... 年よりの話を聞いていましたの読み方
セルマ・ラーゲルレーヴ　Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳「ニールスのふしぎな旅」

...思うに、むしろ今年などは、前年よりも、元宵節は盛んにすべし、とご布告あってしかるべきかと存じられまする」「なるほど...
吉川英治「新・水滸伝」

...お直と呼ばれた年よりは... お直と呼ばれた年よりはの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

...年より扱いが元から嫌いな性（たち）なのである... 年より扱いが元から嫌いな性なのであるの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

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