...たとえ年々歳々、ここにもまた人生の喜怒哀楽はさけがたかったとしても、まことに農民たちにとっては、自然の恵みを残りなく甘受できる安居楽業の地であった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...年々歳々これだけ訴える...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...年々歳々何の変化も無い様に思ふのは...
丘浅次郎 「人類の将来」
...年々歳々金に困つて町人から金を借りるのですが...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...如此(かくのごと)き社会においては年々歳々人相異るも年々歳々事相同じであって...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...野生の鳥獣が地震や風雨に堪えるようにこれら未開の民もまた年々歳々の天変を案外楽にしのいで種族を維持して来たに相違ない...
寺田寅彦 「天災と国防」
...年々歳々かかる不生産的のことに向かってその富を投ずるは...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...年々歳々、これだけは家康の渡海免許の御朱印状を持つてゐて、貿易のために渡來する和蘭船のほかに、當時のさだめとして、日本の土地のどこに漂着しても、必ず一度は長崎におくられてきた、毛色眼色のちがつた異國人たちに接してゐれば、あれこれと海外の珍らしい出來事も聞きかじつたと察することが出來る...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...年々歳々(さいさい)感ずる痛(いたみ)には相違なかったのであります...
夏目漱石 「私の個人主義」
...烈しい猛獣は年々歳々にその跡を絶ちつつある...
新渡戸稲造 「自警録」
...庭の樹を見ても年々歳々同じからずして...
新渡戸稲造 「自警録」
...この鎧植騒ぎが起るやいなや桐渡ガラドウは即座に年々歳々の賽銭の高を計上して...
牧野信一 「バラルダ物語」
...しかしその鞭根は年々歳々ほんの少しばかりずつ経済的に筍の小出しをやっているのである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...このように年々歳々その切株から芽出たせば...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ゆえに年々歳々(ねんねんさいさい)日本から断(た)えず輸入する必要があるので...
牧野富太郎 「植物知識」
...年々歳々政府と議会と感情的の喧嘩ばかりしていて国家の文明を進める仕事は滅多(めった)にした事がない...
村井弦斎 「食道楽」
...年々歳々の除夜の鐘には...
吉川英治 「随筆 新平家」
...年々歳々、ことばは同じ、年々歳々、意味同じからず...
吉川英治 「随筆 新平家」
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