...この手紙はあなたに差し上げる最後のものかと思われます...
有島武郎 「或る女」
...この材を差し上げることにしまして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...いやな顔をせずお酒を差し上げる事にしていたのでした...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...こんな長い手紙を差し上げるのも...
太宰治 「風の便り」
...やっと云うのは両手へ力を入れて差し上げる時の声なんだよ...
夏目漱石 「行人」
...「差し上げるなんて威張(いば)った口の利(き)ける境遇ではありません...
夏目漱石 「こころ」
...いますがただかりにそう思って差し上げるまでの事であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...突然手紙を差し上げる失礼を御許し下さいまし...
浜尾四郎 「殺人鬼」
...神経がトゲトゲしているあなたにこんな手紙を差し上げるとあなたは...
林芙美子 「新版 放浪記」
...こんな手紙を差し上げるとあなたは...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...よいようにして差し上げるがいい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...例の宵(よい)の仏前のお勤めのために手水(ちょうず)を差し上げる役にあたった中将の君の扇に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...できのよろしい子供たちだけを皆お邸(やしき)へ差し上げることにしましょうということでした」その言葉どおりに奇妙な親戚(しんせき)関係と人には見られることであろうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いく度もいく度も貴方様に差し上げる手紙を書き直しておりますうちに...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...死にたくても死ねないようにして差し上げるって申しましたこと……おわかりになりまして?……」「……ド……毒婦ッ……」青年はいつの間にか上唇を噛み破っていた...
夢野久作 「女坑主」
...明日(あす)王様に差し上げるからそれまで飼っておいてくれと云って...
夢野久作 「白髪小僧」
...……早くお客様に差し上げる紅茶を持って来んか...
夢野久作 「霊感!」
...おごそかに両手を上に差し上げる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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