...いつのまにやら巣立つてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...余命・巣立つ鳥老いぼれ鳥八月廿六日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...まだ巣立つたばかりですから……...
田山録弥 「犬」
...雛は夏のうちに巣立つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...全然違つた方面から巣立つたらば知らないことだが――だが...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...弟妹達はみなそれぞれ巣立つてはゐたが...
林芙美子 「瀑布」
...自分の見つけた鳥の巣の中から漸く巣立つて行かうとしてゐるその小鳥たちを何としても可愛がつてやりたかつた...
堀辰雄 「巣立ち」
...それは何んと巣立つたばかりらしいアカハラの雛鳥だつた! さういへば...
堀辰雄 「巣立ち」
...こりあひよつとするとあの彼等の見つけた巣から巣立つた一羽かも知れないと思つた...
堀辰雄 「巣立ち」
...父への便りの中には――自分はもう間もなく学窓を巣立つ間際に至つてゐるが...
牧野信一 「サクラの花びら」
...未だ学を巣立つたばかりの若い私たちですわ...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...世に巣立つ幾羽のうちには...
吉川英治 「剣の四君子」
...僕は三高文芸部の人達が三高を巣立つて...
淀野隆三 「思ひ出づるまゝに」
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