...コペンハーゲン市の山の手ニュールンベルグ街(ガーデ)端(はず)れの...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...秋の末に山の手のいわゆる冬の家に引き移って...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...それは震災後山の手へ引っ越していたある料亭(りょうてい)である晩二人で飯を喰(く)っての帰りに...
徳田秋声 「仮装人物」
...若(も)し此地(このち)に過去の背景があるとすればそれは山の手なる天主堂の壁にかけてある油絵が示してゐるやうな...
永井荷風 「海洋の旅」
...山の手の青葉を見れば...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...山の手の坂に立って遥(はるか)に市中を眺望する時...
永井荷風 「日和下駄」
...横須賀の北の山の手で坂を上つて行つた處に海軍の兵曹長の留守宅があつた...
長塚節 「開業醫」
...いずれも東京の山の手へでも持って来て眺めたいものばかりであった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...本郷丸山の手習師匠だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...山の手の辻駕籠だよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あっしは本当のことを言っているんだ――山の手一番と言われた娘を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...山の手の赤土を土屋から入れさせるのである...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...山の手線の電車のホームで...
林芙美子 「浮雲」
...山の手の邸町でも相当の信用があつたものである...
林芙美子 「晩菊」
...山の手の隠居とも見える春風和順の人体だが...
久生十蘭 「魔都」
...彼女は言葉つきも態度も山の手ふうであって...
山本周五郎 「季節のない街」
...山の手は色魔や詐欺の本場と云ってよかろう...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...山の手越えにまわる人々であった...
吉川英治 「上杉謙信」
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