...己は葛城山の手一(てひと)つの神だ...
芥川龍之介 「犬と笛」
...しもた家の多い山の手を始め小綺麗(こぎれい)な商店の軒を並べた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...山の手のある淋しい屋敷町(やしきまち)の素人屋(しろうとや)に部屋を借りていた...
江戸川乱歩 「心理試験」
...その山の手に工場なんかができたのは...
高見順 「いやな感じ」
...「師匠はお宅ですかね」「師匠は朝から山の手へ要事があって出掛けましたが……」私がそう答えますと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...山の手線の電燈や...
徳田秋声 「あらくれ」
...山の手に向う火の手は更に一層の勢いを加えることになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...電車の終点から歩くと二十分近くもかかる山の手の奥だけあって...
夏目漱石 「門」
...山の手では評判の生藥屋で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この邊は山の手の盛り場で商ひ家も多く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...山の手指折の物持で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この辺は山の手でも藪蚊(やぶか)の多いところで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ江戸の山の手に殘る豪族の...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...山の手や郊外に土地をもっても...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...鬢髱(まわり)をひっつめた山の手風の大丸髷(まるまげ)にいって...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...毎朝屹度山の手の方の製絲工場の汽笛が鳴ツて...
三島霜川 「解剖室」
...転じて山の手方面では谷中(やなか)の諏訪(すわ)の台...
山本笑月 「明治世相百話」
...智識階級は主として山の手や郊外に居るが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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