...豊かなみのりに満ちあふれる山あいの地...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「わたくし自身について」
...松島へ入る前、道路は崖について廻るが、この崖には以前の海蝕の跡をとどめた大小の洞穴が、沢山あいていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...山あいの細長い耕地を流れ...
犬田卯 「荒蕪地」
...路は大して上り下りもない、木立の中の片そばなのだが、途中、山あいに小広く、「七面ノ池」が凍りつき、池畔に、ひょろ高い枯草の穂が、ふわふわとさやめく...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...この山あいにはむかしから一度だって教会の鐘の音が聞えたことはないのだから...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...十軒ばかりの山あいの小村それと思(おぼ)しきも見えず...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...山あいの滝のようにしぶくお家がほしいんです...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...山あいの小さな空地のみを捜し求めて...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...山あいの静寂(しじま)に発しながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...その日差、天神の山あいを、山陽街道が通っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...狭隘(きょうあい)な山あいの湿地(しっち)をふんで...
吉川英治 「新書太閤記」
...山あいの側面から二...
吉川英治 「新書太閤記」
...我等は双方からおおどかになだれて来た山あいに流るる小さな渓端を歩いていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...母恋しかゝるゆふべのふるさとの桜咲くらむ山のすがたよ父母よ神にも似たるこしかたにおもひでありや山ざくら花そうした山あいの郷里を出て来てから十七八年たっている...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...焼岳と乗鞍岳との中間に在る様なその山あいの湯は意外にもこんでいた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...ぽつぽつと山あいの道を歩いている...
和辻哲郎 「夢」
...この山あいの道は箱根のような山道ではなく...
和辻哲郎 「夢」
...そういう場所へ平坦な山あいの道を歩いて簡単に行けるということは...
和辻哲郎 「夢」
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