...見届けるつもりであったろう...
泉鏡花 「悪獣篇」
...さっそく自分の下宿へ届けるように命じた...
伊藤左千夫 「廃める」
...星田を東京の自宅へ送り届けることになった...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...近所は主婦も受持って届けるくらいの決心と実行がなければ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私達の聴神経まで届けるために...
谷譲次 「踊る地平線」
...好い塩梅(あんばい)に病人が平静に復したのを見届けると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...忽ち狐の正体を見届ける...
谷崎潤一郎 「少年」
...これを兵馬さんの許(もと)まで届ける責任は...
中里介山 「大菩薩峠」
...まさかに能登守の本邸へ送り届けるわけにはゆくまいし...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを町奉行の手へ届けることに評定をきめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...浅間へ送り届けるだけで...
中里介山 「大菩薩峠」
...面白いものを小説の稗史(はいし)のと人が言うけれど、あれは本来こしらえもの、大人君子の興味に値するほどのものではないが、勝のおやじの自叙伝に至ると、真実を素裸(すっぱだか)に書いて、そうして、あらゆる小説稗史よりも面白い、あの父にして、この子有りかな、古今無類、天下不思議の書物だ、参考のために君に貸すから読んで見給え、家に帰って、すぐに届けるよ、『夢酔独言』というのだ、実に何とも名状すべからざる奇書だ、あれを読むと、勝麟その人もわかる」悪食が口を極めて、推賞か示唆かを試むるものだから、神尾も、「では、読ましてくれ」と言わざるを得ませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...ある有害で不潔な動物を殺して祭司に届けるのは役に立つ行為であった...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...諸設備の完成を見届けるため...
久生十蘭 「海豹島」
...細(くわ)しく視届けるその間に...
南方熊楠 「十二支考」
...頼みなき身を慰むることの行き届けるに...
宮崎湖処子 「空屋」
...それをうちの帖面にひかえておいて届けるのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なんでも詬(はぢ)を忍んで主君の玉体を見届けるが理(り)長(ちやう)ずるかと存じ候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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