...よく両者の情合(じょうあい)を尽くしている...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...その父が家のために尽くしたという年齢よりも...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...やれやれと云う大安心! 喜悦と感謝と有頂天! それがどれもこれも皆等しく筆紙に尽くし難い...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...鳥やねずみや猫(ねこ)の死骸(しがい)が道ばたや縁の下にころがっているとまたたく間にうじが繁殖して腐肉の最後の一片まできれいにしゃぶり尽くして白骨と羽毛のみを残す...
寺田寅彦 「自由画稿」
...蕪村は「諸流を尽くしこれを一嚢中(いちのうちゅう)にたくわえ自らよくその物をえらび用にしたがっていだす」と言っているそうである...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...母のために尽くしてくれた礼も言わなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...神のみ国が来るように尽くしてこそ...
永井隆 「この子を残して」
...百方手を尽くしたにもかかわらず患者が死んでしまうのは...
永井隆 「この子を残して」
...古の士は国に道あれば忠を尽くしてもってこれを輔(たす)け...
中島敦 「弟子」
...まあひどい兄弟だったけれどね! 彼は彼の母のために何か尽くしてやることなんてなかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...糸竹((いとたけ))の芸は御身づから心を尽くし給ひき...
樋口一葉 「雪の日」
...ノーベルに気づかれたのじゃないかと半ば恐怖で立ち尽くした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...最善を尽くしますが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...ハルゼミは最早ほとんど鳴き尽くして...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...すっかり見捨てられ尽くして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...案の定かの蛇来て乳を飲み尽くし...
南方熊楠 「十二支考」
...それに森林を伐り尽くし名嶽を丸禿(まるはげ)にして積立また贈遣する金額を標準として神社を昇格させたり...
南方熊楠 「十二支考」
...以前にまさった熱情をもって永久に変わらぬ愛を語ろうとあそばされるのに言葉を尽くしておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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