...自分の心で何もかも過去はいっさい焼き尽くして見せる...
有島武郎 「或る女」
...不束(ふつつか)ながらそれだけの道は尽くしたつもりでございますが...
有島武郎 「親子」
...彼は自分の書いていることを十分によく考え尽くしたのではあるまいという感じを読者に起させるのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...前夜釜(かま)で煮て食い尽くしたはずの甘藷(かんしょ)が押し丸められて...
井上円了 「おばけの正体」
...あんたの心尽くしはきっとわたしが――手紙も確かに届けるから」ほのかなる笑(えみ)は浪子の唇(くちびる)に上りしが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ついに人事を尽くし果たして後...
永井隆 「長崎の鐘」
...何も知らない学徒が最後まで正々堂々自己の本分を尽くし...
永井隆 「長崎の鐘」
...数を尽くして飛んで来ては卒然(そつぜん)と消えてしまう...
夏目漱石 「永日小品」
...大いに尽くした武人である...
蜷川新 「天皇」
...不正な金儲けの裏道も知り尽くしている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...すっかり検討し尽くした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...彼女のために心尽くしをすればするほど...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...人事を尽くして天命とやら...
正岡容 「寄席」
...私の力でお尽くしのできますことだけは私がいたしますから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これを口を極めて礼讃し尽くして後...
横光利一 「欧洲紀行」
...あくまでニコやかな心尽くしを...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ありったけの酒を飲み尽くして...
吉川英治 「松のや露八」
...酢(す)いも甘いも知り尽くし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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