...私は怖れをなして一度尻込みしてお目にかかりたいという希望を捨てようかと思ったのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「最初の印象」
...妙な上眼を使いながらのそりのそりと尻込みするのだった...
大阪圭吉 「三狂人」
...少々尻込みをし出した...
薄田泣菫 「茶話」
...吾等の若い冒險家は始めはいさゝか尻込みを覺えたのであつた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...すべてうしろへうしろへと尻込みしていた...
太宰治 「逆行」
...馬は尻込みをするばかり……「どう...
中里介山 「大菩薩峠」
...思わず尻込みするほど不快な...
西尾正 「墓場」
...揉手(もみで)をし乍ら尻込みをして居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんなことになるか解らない――」ガラツ八は日頃にもない尻込みをするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何處でお濕(しめ)りにありついたんだ」平次は眼顏でその邊を片付けさせて、それでも機嫌よく迎へると、「相濟みません、飛んだ勸め上手な女につかまつて、尻込みしながら、到頭盛りつぶされてしまひました」他愛、他愛、――八五郎は泳ぐやうな手つきで、ドカリと尻餅をつくのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女達が尻込みしたからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...厚かましい態度が嫌だし、何かぎらつく目に、尻込みした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...驢馬はよく尻込みするものなれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(ルクレティウス)(c)何だってお前たちは尻込みするのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それではあまりに尻込みしすぎる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何かに怯(お)じて尻込みしていたものだろう...
吉川英治 「私本太平記」
...といったような尻込みなのだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一寸尻込みをしながらそれでも怖いもの見たさでおずおずと覗きこんだ...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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