...少くとも、馬琴はさう感じた...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...その上古人は少くとも創世記に目を曝(さ)らしていた...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...少くとも Shaw の Admirable Bashville の始めて書物の形になつた千九百十三年迄は同じことだつた筈である...
芥川龍之介 「小説の戯曲化」
...どうしても是等の作品に――少くともちよつと前に挙げた一幀の春山図に立ち帰らなければならぬ...
芥川龍之介 「僻見」
...我等は少くとも即身是佛の眞理を把握することによつて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...少くとも、そういう実際の社会生活上の問題を云々(うんぬん)しない事を以て、忠実なる文芸家、溌溂(はつらつ)たる近代人の面目であるというように見せている、或いは見ている人はないか...
石川啄木 「性急な思想」
...少くとも一日にいちどは經驗する...
太宰治 「道化の華」
...少くとも、貴下のお嬢様を幸福にして上げることが出来ることだけは、間違いないと思う...
谷崎潤一郎 「細雪」
...少くとも私としては恥ざらしだつた...
種田山頭火 「行乞記」
...それ故双関性は幾何学の公理体系を選ぶ時に必要な標準――少くともその一例――であることが明らかになる...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...少くとも向に至つて始めて完成したものである...
内藤湖南 「支那目録學」
...少くとも人に不快を起させない役柄を勤める俳優であるやうな心持になる...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...少くともこの数年来の独逸の物理専門雑誌に出る論文は...
中谷宇吉郎 「語呂の論理」
...少くともこの細君の心行きを活かしてやらなければすまない訳でありましょう...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...少くとも当世向(とうせいむき)だ」「厭(いや)にしゃあしゃあしているからでしょう...
夏目漱石 「明暗」
...生計の担当者である彼女たちの一票は少くともそれに反対する人民の意思表示となるべきであると思う...
宮本百合子 「女の手帖」
...少くとも「人」は...
宮本百合子 「現実の必要」
...印度(インド)モスリンの同じ一反の生産に用いられるそれよりも少くとも百倍...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索