...御牧氏も小石川に子爵家の本邸があるのだし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...万朝報(まんちょうほう)の宝を小石川の久世山に予科の学生が掘りに行ってさがし当てたことをおもしろく話した...
田山花袋 「田舎教師」
...いったことを思って山吹町の通りからいっさんに小石川の方に出て伝通院まで行って...
近松秋江 「うつり香」
...小石川(こいしかわ)...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...小石川の方にある博士の邸(やしき)のことについては何も知らなかった...
徳田秋声 「爛」
...下谷佐竹ヶ原、根津(ねづ)、入谷(いりや)、芝愛宕下(しばあたごした)、小石川柳町、早稲田鶴巻町(わせだつるまきちょう)辺、いづれも話には聞きたれど、これらは親しく尋ね究むる暇なかりしものなればここには記さず...
永井荷風 「桑中喜語」
...伝通院の古刹(こさつ)は地勢から見ても小石川という高台の絶頂でありまた中心点であろう...
永井荷風 「伝通院」
...或日再び小石川を散歩した...
永井荷風 「伝通院」
...鉄砲洲(てっぽうず)なる白河楽翁公(しらかわらくおうこう)が御下屋敷(おしもやしき)の浴恩園(よくおんえん)は小石川の後楽園(こうらくえん)と並んで江戸名苑の一に数えられたものであるが...
永井荷風 「日和下駄」
...また小石川茗荷谷(みょうがだに)にも両方の高地(こうち)が坂になっている...
永井荷風 「日和下駄」
...大学の抗議で小石川(こいしかわ)を回ることになったと国にいる時分新聞で見たことがある...
夏目漱石 「三四郎」
...小石川を隈(くま)なく搜し廻りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小石川の陸尺(ろくしゃく)町から一足飛びに飛んで来ましたぜ」「二年前に死んだ人間が人を殺した?」「その上まだまだ四五人は殺してやるというんだから大変で――」「誰がそんな事を言うんだ?」「二年前に殺された人間ですよ」「さア解らねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その儘小石川陸尺(ろくしやく)町まで飛びました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「バカな……サト子と坂田がくっついたら、それで、話はおしまいじゃないの」女の決闘丸の内の郵船ビルの前で中村と別れ、『レーバー・セクション』という標示の出ているところへ行くと、小石川の職安で、資格検査を受けて、労務者カードをもらって来いといわれた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...小石川指ヶ谷町のサスはまた焼畑の義である...
柳田國男 「地名の研究」
...小石川の堀普請を上覧されたことも...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...小石川の普請小屋からひそかに松山(故茂庭周防)を呼びだしたこと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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