...永久封じ込めようなんて――』『私はほんとに何も存じませんでしたの...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...自分は未来永劫(えいごう)この闇の中に封じ込められてしまったのだと思う...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...そうしてあっぱれ自然の暴威を封じ込めたつもりになっていると...
寺田寅彦 「天災と国防」
...夏は花を封じ込めた氷塊がいくつもすえられていて...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...朦朧(もうろう)たる精神を毬栗頭(いがぐりあたま)の中に封じ込めて...
夏目漱石 「虞美人草」
...六畳の座敷は淋(さみ)しい人を陰気に封じ込めた...
夏目漱石 「虞美人草」
...この立退場の中へ封じ込めた...
夏目漱石 「三四郎」
...白百合の香(か)の中(なか)に封じ込められた...
夏目漱石 「それから」
...煉瓦(れんが)に封じ込められた塵埃(ちりほこり)を一度に頭から浴びると云う苦痛だけであった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...可哀想に三十年も恐しい山の中に封じ込め...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...かえってその筋の苦労人の手足を封じ込めた最大の真因(しんいん)だった観がある...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...現代出現の最惡の兇器を各國が共同して誠意を以つて盡未來際まで封じ込めたとしても...
正宗白鳥 「今日は無事」
...安火一個に封じ込めたりしたものが...
柳田国男 「雪国の春」
...貴方の潜在意識の中に封じ込められている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その中に封じ込めて『男見るべからず』と固く禁制しておいた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...甘利山(あまりやま)の上に封じ込めてしまった...
吉川英治 「上杉謙信」
...歴史上の人物が封じ込められてしまふやうなことは往々あることで...
吉川英治 「折々の記」
...この石窟(せっくつ)へ封じ込めおかれたもので...
吉川英治 「新・水滸伝」
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