...人類学者が、凡ての時代を通じ、凡ての民族を通じて、神話発生の根原を、同一なりとし、宗教学的神話論者が、民間信仰の根本基礎を以て、古今を通じて、異る所ある可からずと論ずるもの、寔に其理あり...
高木敏雄 「比較神話学」
...宗右衛門町のだけは寔(まこと)に申訳がないが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私もああ云う急勝(せっかち)は寔(まこと)に性に合わないのだけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この点において北斎は寔(まこと)に泰西人の激賞するが如く不覊自由(ふきじゆう)なる独立の画家たりしといふべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...またかの筍掘(たけのこほ)りが力一杯に筍を引抜くと共に両足を空様(そらざま)にして仰向(あおむき)に転倒せる図の如きは寔(まこと)に溌剌(はつらつ)たる活力発展の状を窺(うかが)ふに足る...
永井荷風 「江戸芸術論」
...寔によく読まれよく評されて来た...
中原中也 「よもやまの話」
...寔にそれは忘我の陶酔境でありまして...
西尾正 「陳情書」
...寔に間のわるいものになると思つて...
吉川英治 「折々の記」
...寔(まこと)に気が楽だった...
吉川英治 「黒田如水」
...寔(まこと)に天の冥罰(みょうばつ)...
吉川英治 「剣難女難」
...……勿体ない」「寔(まこと)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...「ただ今、仰せ出しの――洲股(すのまた)に御築城のお企て、寔(まこと)に、御智略(ごちりゃく)にはござりますが、ちと、無謀かとも存ぜられます」「智略なりとも賞(ほ)め、無謀なりともいい、どっちなのだ勝家...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし手にとって開こうともせず、そのまま正使の前に返して、「寔(まこと)に、寔に、過分なおことばやら恩賞のお約束やら、何と申してよいか、お礼のことばもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...きょうは寔(まこと)に気分がよい...
吉川英治 「新書太閤記」
...仏家人名辞書までひっぱり出してみたが「東寔(とうしょく)」という僧名はいっこう見あたらない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...東寔の名はあるが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...上の「沙門東寔(しゃもんとうしょく)」の印も...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...寔(まこと)によい朝でございました」重盛も清々(すがすが)しかった...
吉川英治 「源頼朝」
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