...寒くなれば上衣にボタンをかけ...
石川欣一 「可愛い山」
...真新しい寒冷紗(かんれいしゃ)づくりの竜幡(りゅうはん)が二流(りゅう)ハタハタと揺(うご)めいている新仏(にいほとけ)の墓が懐中電灯の灯りに照し出された...
海野十三 「人間灰」
...それから二時間ほど寒い道ばたに...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...そして寒いので蒲団にもぐって抱き合っていました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...寒暑のそんなにはげしい気候に住むわれわれにとっては...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...秋風の急に寒しや分(わけ)の茶屋昭和七年十月九日 松江を発(た)ち大山(だいせん)に向ふ...
高浜虚子 「五百句」
...「お母(かあ)さん、私寒いわ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...軒燈の光りが寒く震えていた...
豊島与志雄 「囚われ」
...薄寒いので、九月十三夜の月が中天に懸ると、橋の上に居た月見の客も大方歸つて、濱町河岸までは目を遮(さへぎ)る物もなく、唯もうコバルト色の灰を撒(ま)いたやうな美しい夜です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...強い北風が吹いてとても寒く...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...この寒さも厭はず...
牧野信一 「鏡地獄」
...自分は寒さに傷まぬようにと...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...日本の婦人は実に貧寒にしか享けていないという意味なのであった...
宮本百合子 「熱き茶色」
......
森川義信 「冬の夜の歌」
...また吹きまくる寒風が毛孔にふき入るのを防がせたからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その寒い、鋭い音響が私の骨の髄まで沁み徹(とお)って、又も気が遠くなりかけたところへ、私の背後の月の下からオドロオドロしい靴の音が湧起って来たので、私は又ハッと気を取直した...
夢野久作 「戦場」
...駆けた方が寒くない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...すべての箱に水がさらさらと寒いひゞきを立てゝ流れてゐた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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