...或は意を狭くして詩に一身の運を寄するも可ならむ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...心を寄するものも漸く尠(すくな)くなりて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...暗き夜の影寄する時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...集會めがけ押し寄する――中にヂュウスの使たる*オッサ姿を燦爛と照して衆を逐ひ進む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...雷雲寄するクロニオーン...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...雷雲寄するクロニオーン...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...夕幾度波の上錦をひたし綾を布く入日の影の消えし時沖より寄する暮の色に心の暗も打まぜて君が無量の感いかに...
土井晩翠 「天地有情」
...大岡氏に意を寄する多かるべきも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...連れ出した男を此の世に於ける唯一の寄すがり者のやうに思へる心に浮々した足取で...
中原中也 「蜻蛉」
...或は近郷に故旧あれば暫時これに身を寄する者あり...
福澤諭吉 「故社員の一言今尚精神」
...君の詩集(「萱草に寄す」)...
堀辰雄 「夏の手紙」
...其中に古賀精里に寄する畳韻の七律三首等があり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その保に寄する書に卯飲(ぼういん)の語あるを見て...
森鴎外 「渋江抽斎」
...(c)嵐いずこの岸辺にわれを吹き寄すとも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...伊勢が常世(とこよ)の波の重波(しきなみ)寄する国であったことは...
柳田国男 「海上の道」
...(ハ)また卑湿にして敵の攻め寄するに不便なる低地を控え...
柳田國男 「地名の研究」
...二月二十七日さびしさの極みに堪へて天地に寄する命をつくづくと思ふ――左千夫歌集――太宰さんの気持ちがぴんぴんと胸に響いてきてたまらない...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...いずれはここへ寄する北条遺臣どもの刃(やいば)にお伏しあらんよりは...
吉川英治 「私本太平記」
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