...卑怯な者の心に宿る反感と嫉妬とから産れたものであつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...全く雪の中で宿る時には...
板倉勝宣 「春の槍から帰って」
...かるが故に健全なる精神は健全なる肉體に宿るといふ言葉は嘘である...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...是れ安心の宿る所...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...日が暮れて宿る所が私にとつてその夜の住所である場合もあるし...
竹久夢二 「砂がき」
...眼に宿るその陰に...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...浮世の限りの楽(たのし)みは此処にのみ宿ると云はぬばかり...
永井荷風 「夜あるき」
...シャクに宿る霊共の方でも)多くの聞き手を期待するようになったことである...
中島敦 「狐憑」
...睫(まつげ)に宿る露の珠(たま)に...
夏目漱石 「薤露行」
...御目出たい想像などは容易に新聞社の頭に宿るものではない...
「元日」
...愛嬌と不安が同時に小野さんの脳髄に宿る事はこの哲学者の発明に反する...
夏目漱石 「虞美人草」
...けれども涼しい彼女の眼に宿る光りは...
夏目漱石 「明暗」
...よき工芸はよき天然の上に宿る...
柳宗悦 「雑器の美」
...神が宿るとは如何に不可思議な真理であらう...
柳宗悦 「雑器の美」
...この日宿る南原へ指した...
柳宗悦 「全羅紀行」
...なぜ「下手(げて)」と云われるものに美が宿るか...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...そこには親まれる性情が宿る...
柳宗悦 「和紙の美」
......
横瀬夜雨 「花守」
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