...宵の口で月蝕というものを題にして夏の夕方の納涼気分を現わしただけに過ぎません...
上村松園 「寛政時代の娘納涼風俗」
...「やあさん」のお母さんは三味線が上手で、よくお母さんの糸で「やあさん」が舞うていたが、夏の宵の口など、店先から奥が透けて見える頃になると、通りに人が立って、奥の稽古を見物していた...
上村松園 「四条通附近」
...宵の口を陸で過そうと上陸した...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...そして第一まだこんな宵の口の...
橘外男 「蒲団」
...春の宵の口に、私独(ひと)りでお湯から帰ってくると、街の角の処で、どこの男か、若い男が突立っている...
近松秋江 「雪の日」
...夜はいつでも宵の口から臥床(ふしど)に入ることにしている父親の寝言などが...
徳田秋声 「あらくれ」
......
永井荷風 「雨瀟瀟」
...まだ宵の口であるか...
中里介山 「大菩薩峠」
...宵の口まで人の参詣が続いていたに相違ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...とうていこりゃ宵の口は駄目だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...兩國橋の上にかゝつたのはもう宵の口...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨夜は宵の口から亥刻(よつ)前まで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...伜(せがれ)の手紙は宵の口に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宵の口のフィラデルフィアにたちまち物々しい捜査網が繰り拡げられた...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...社長さんは何時も宵の口には威張くさつて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...まだ宵の口の八時頃...
山本笑月 「明治世相百話」
...未(ま)だ宵の口だのに最(も)う深夜の感がする程灯火(あかり)も人気(ひとけ)も少(すくな)い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...宵の口から暖簾先へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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