...『あの私宛の手紙でも參つてゐませんでせうか?』『奈何(どう)でしたか! あ...
石川啄木 「鳥影」
...二箇(こ)宛(づゝ)を分(わ)けて持(も)つ事(こと)にした...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...*堀保子宛・明治四十二年二月十六日かなりの恐怖をもって待ち構えていた冬も...
大杉栄 「獄中消息」
...その書付をきっとこの宛名の人に手渡し...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...ペルリ側通譯官として活動したポートマンが榮之助へ宛てた書翰はこの他にもあつて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...この宛先は大湊だよ」「まあ大湊……それではまるでこことは方角違い...
中里介山 「大菩薩峠」
...久保猪之吉博士(九州大学)宛の夏目漱石による紹介状を手に福岡へ出発...
長塚節 「長塚節句集」
...左手には宛(さなが)ら生ける巨獣の頭の如く厖大に見える島原の温泉嶽(うんぜんだけ)が蜿々(ゑん/\)と突き出てゐる...
長與善郎 「青銅の基督」
...宛然(えんぜん)たる列仙伝中の人物だね」「無絃(むげん)の素琴(そきん)を弾じさ」「無線の電信をかけかね」「とにかく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...宛(あだか)も人が天麩羅(てんぷら)を喰ってるのを観て其味を想像するようなものではあるけれど...
二葉亭四迷 「平凡」
...兄宛に大いに怒った手紙を出す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...養漁場の宇佐見金蔵……」御面師は節をつけて夫々の宛名を私に告げるのであつた...
牧野信一 「鬼涙村」
...宛かもソバすなわち蕎麦の花に似ているから...
牧野富太郎 「植物記」
...四月十一日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 上落合より(封書)〕第十一信 四月十一日の夜...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...二月二十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕二月二十一日 第十七信雪が雨に変ってすっかり寒い天気になってしまいました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...六月一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕六月一日...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...読んでみると正しく彼に宛てたもので...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...その状筒の内にある手紙の名宛の人か」「そうだ」「おまえの師匠のことだからさだめし達人だろうな」「そうでもないよ」「弱いのか」「あ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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