...云ふ迄もなくそれは結婚しやうとする男女両人の愛の如何に依つて定まるのである...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...故に国家百年の大計は選挙人の決心如何(いかん)に依って定まるというも...
大隈重信 「選挙人に与う」
...さはれ運命君が身に既に定まる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「定まる道にすべもなく深山に君をとゞめ得じ...
土井晩翠 「天地有情」
...かくするが善くかくするが悪いということが定まる」云々...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...決して斯くの如き戰略に依て定まることなきを奈何せむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...秋から冬にかけて気候の甚しく不順な年にも十二月になれば天気は大抵定まるものである...
永井荷風 「写況雑記」
...お前は定まる夫のない身ではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...国の興亡が定まることさえあるものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...直ぐに先生の判斷で定まる...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...幸い其方と采女と甚三郎はいずれも定まる配偶もない...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...まだ定まる婿もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...みるみる品物と人々の位置が定まると...
服部之総 「加波山」
...維新政府の基礎が定まると...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...食物の多少に従い定まる若干数の人々に...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この後とても露月同様、御懇意にお願いいたす」「数ならねどもこれを御縁に――」そして、座が定まると、呉羽之介は露月に向い、「今日すっかり仕上がるはずの、あのものいかがいたしましたか」「御覧なされ」と、露月は床近く立てかけられた絵絹を指し示して、「今、そなたを前に置き、にすがたに比べながら、ほんの一筆入れればよいのじゃ」呉羽之介はあどけなく、「それならすぐにお仕事に、おかかりなされまし、当時名高いあなたのお筆に、私の絵すがたが描かれると聴き、宿の母もしきりに楽しんで待っております...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...また信長の内意もほぼ定まるものあるを察して...
吉川英治 「黒田如水」
...その生産の比較的難易によって定まるであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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