...深夜人定まる後に読むのとに相違があり...
市島春城 「読書八境」
...しかしながら棺(かん)を蓋(おお)うて名すなわち定まるで...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...宗教はその真理既往に定まるをもって...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...天仙なお人の年少を惜む年少安(いずくん)ぞ能く仙を慕わざらん一語三生縁已に定まる錦片をして当前に失わしむること莫(なか)れ世高はその詩を施十娘の店へ持って往った...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...その時々の生活の状態によって定まるものであって...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...場所のおのずから定まる傾向については...
寺田寅彦 「怪異考」
...かくするが善くかくするが悪いということが定まる」云々...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...それともほかにもう定まる主がおありなさるのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...今宵も例によって人定まるを待ち...
中里介山 「大菩薩峠」
...一家の都合(つごう)によって返済の能(のう)不能(ふのう)も定まることであるから...
新渡戸稲造 「自警録」
...よく氣が廻ることだらうな」座が定まると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...精神一度(ひとた)び定まるときは...
福沢諭吉 「日本男子論」
...十時十五分頃に定まる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...病院へはいることが定まると...
北條民雄 「いのちの初夜」
...それが打出の浜におろしけりといふ句でその位置が定まるので...
正岡子規 「病牀六尺」
...味噌汁の善悪にてその日の料理の優劣は定まるといへば我らの毎朝吸ふ味噌汁とは雲泥の差あることいふまでもなし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...推するに榛軒は貞白の神(しん)定まるを候(ま)つて金を授けたのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...静子よ我が運命は明日で定まるだろう...
山本周五郎 「青べか日記」
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