...何の為に関係のない安国寺に...
薄田泣菫 「茶話」
...父も、摂津殿も、安国寺殿も、捕われた時は衣服などもぼろ/\に破れ、見すぼらしい落人(おちうど)の姿をしていたのを、車に乗せるときに内府どのが御覧になって、此の三人はいずれも一国一城の主、分けても治部少輔は天下の政務を執りし者、たとい軍(いくさ)敗(やぶ)れて身の置きどころなしとても、それは武門の常なれば耻と云うべからず、今此のような見苦しき服装にて京大坂を引き廻すは、吾等同様に武士の本意でないと仰(お)っしゃって、三人に小袖を下されたところが、摂津守と安国寺とは有難くお受けをし、内府殿の恩を謝したけれども、父は解(げ)せぬ顔つきをして、「一体これは、誰の贈り物でござるか」と尋ねた...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...二番の車には安国寺...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...私の内では安国寺(あんこくじ)さんと呼んでいた...
森鴎外 「二人の友」
...安国寺さんは、私が小倉で京町に引き越した頃から、毎日私の所へ来ることになった...
森鴎外 「二人の友」
...きっと安国寺さんが来て待っていて...
森鴎外 「二人の友」
...安国寺さんにお気の毒だね」と...
森鴎外 「二人の友」
...そこで安国寺さんは哲学入門の訳読を...
森鴎外 「二人の友」
...唯識を自在に講釈するだけの力のある安国寺さんだから...
森鴎外 「二人の友」
...赤子の心を持っている安国寺さんとの間でなくては...
森鴎外 「二人の友」
...安国寺さんはもう九州に帰っていた...
森鴎外 「二人の友」
...西軍石田三成以下、小西、小早川、毛利、長束(なつか)、安国寺、長曾我部、浮田、大谷――などの八万――或いは十余万とも号している大軍の陣営である...
吉川英治 「大谷刑部」
...安国寺という伽藍(がらん)を」「ははは...
吉川英治 「新書太閤記」
...最前から見恍(みと)れておりました」「安国寺は...
吉川英治 「新書太閤記」
...安国寺恵瓊(えけい)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...安芸(あき)の安国寺を訪れた毛利元就(もとなり)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...安国寺は国道からすぐ西がわの山腹だった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...また、安国寺の僧、恵瓊(えけい)という者が、午(ひる)まえだけで、二度も御本陣を訪れた...
吉川英治 「茶漬三略」
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