...――僕は」朝野は私の言葉にかまわず「――小柳はあんな子供っぽい風をしているけど...
高見順 「如何なる星の下に」
...なんにも知らぬ振りをして子供っぽい口をきいて私たちを笑わせながら...
太宰治 「新ハムレット」
...ということなぞを……今から考えればまことに他愛もない子供っぽい話に託(ことよ)せながら...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...何と云っても子供っぽい遊びになると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...幾つになっても子供っぽいところがあって...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...同時にまだほんの子供っぽい顏つきであった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...子供っぽい声を震わせながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...なにか子供っぽい愛すべきものではなかったであろうか...
豊島与志雄 「塩花」
...子供っぽい傲慢(ごうまん)と...
中島敦 「光と風と夢」
...騒ぎたたせようとするいとがあるふうにも感じられる子供っぽい理窟(りくつ)...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...……あまり子供っぽい顔をしているからかしら...
久生十蘭 「金狼」
...子供っぽい彼自身の腕を見ていると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...まあ少女小説を読もうと云うのはどうしても十二三頃からいつまでも子供っぽい人は十七八まで面白がって読むらしゅうござんす...
宮本百合子 「現今の少女小説について」
...子供っぽいことをするな...
山本周五郎 「青べか物語」
...子供っぽい陽気そうな感じにみえる...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...いつまでも子供っぽいやつだな」栄二は殆んどうわのそらで云った...
山本周五郎 「さぶ」
...そうするとひどく子供っぽい顔になるのです...
山本周五郎 「失蝶記」
...むしろ自分の住む惨めな東洋を一度知ってみたいと思う子供っぽい気持ちから筆をとった...
横光利一 「上海」
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