...嬉々として砂地の路を墓地の方へ歩いて行った...
石川欣一 「比島投降記」
...春光嬉々として空に一点の雲翳(うんえい)なき意外の好天気と相成...
石川啄木 「渋民村より」
...嬉々として元気に泳ぎつづけていたからである...
海野十三 「火葬国風景」
...嬉々として、もう汗だらけになつて...
千家元麿 「自分は見た」
...不機嫌な顏をした女や男が通つて彼の挨拶に氣がつかないと彼は不審相に悲しい顏付をして見送るがすぐ忘れてしまつて嬉々として歩んでゆく...
千家元麿 「自分は見た」
...變化された大きな祝福に滿ちた朝景色の中を面白く嬉々として歩いてゆく...
千家元麿 「自分は見た」
...教えを受けて引下がるときは皆嬉々として引下がったという話である...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...如何にも嬉々として楽しそうだった...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...柱を囲んで幾人かの人が嬉々として語り合っているのを見ます...
中里介山 「大菩薩峠」
...女たちは嬉々としてしやべつてゐた...
萩原朔太郎 「ラムネ・他四編」
...この新しい仕事に嬉々として...
火野葦平 「花と龍」
...くだもの売りの御婆さん達娘達が嬉々として生を楽しんでゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...マスクを除つた看護婦たちが嬉々として戯れるさまを...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...ツル子とNは、馬から降される自分達の荷物を、嬉々として、小屋の中に運んでゐた...
牧野信一 「山を越えて」
...嬰児(あかご)は嬉々としていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...嬉々として、主君の姿を、先に見ながら急いでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...嬉々として友と飲んでいる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...嬉々として、梅作が小さい掌(て)をひらいている、――淋しげではあるが、お咲の顔も、自分をゆるすかのような眸(め)で、凝(じっ)と見ている...
吉川英治 「山浦清麿」
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