...輿入れやがて私(わたくし)の娘時代(むすめじだい)にも終(おわ)りを告(つ)ぐべき時節(じせつ)がまいりました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...私なども娘時代には地唄の稽古をしたものだ...
上村松園 「京のその頃」
...世間知らずの私は楽しい娘時代から一足飛びに現実の苦悶の世界に入ったのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...テニスに熱中したりして頗(すこぶ)る元気溌剌(はつらつ)たる娘時代を過したようであるが...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...このお遊さんの幼な友達でござりまして娘時代には同じ琴の師匠のところへかよっていたものでござりますから...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...娘時代によくそうしたように...
谷崎潤一郎 「細雪」
...幸子が娘時代を送った最後の年の秋のことで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...恵まれない娘時代を過ごした彼女の当然の僻(ひが)みのようでもあった...
徳田秋声 「縮図」
...娘時代の仕事のひとつであった習慣からでもあろう...
長谷川時雨 「西川小りん」
...娘時代から去年果(こぞは)てるまで...
長谷川時雨 「紫式部」
...娘時代よりはずっと美しく...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...町名をば順に数ふる早わざを妹達に教へしは誰れ小娘時代の囘顧で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...二十年前の祖母たちの娘時代にはなかった日常のさまざまの便利...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...娘時代にしこまれたお針が今ここで役立とうとは思いもかけず...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...今宵で過ぎる娘時代のうちの一人の男性として...
吉川英治 「新書太閤記」
...遠い娘時代の流行(はや)り事であるから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...母が娘時代を近藤塾で過していた影響であったろうし...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ぼくの母に関する娘時代の事は...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索