...こんな記憶の間から「母の柳」が引かれて行く後ろ姿を義雄はまざ/\と見た...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そして運転手の姿が門前へ消えるのを待って...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...歪んだやうな荒涼とした姿である...
種田山頭火 「行乞記」
...女の姿は忽然と消えてしまい...
知里真志保 「あの世の入口」
...井沢の姿はどこにも見られなかつた...
徳田秋聲 「浪の音」
...面長な首の細い兼子の姿が...
豊島与志雄 「子を奪う」
...あたかも彼の姿が見えるかのように合図をしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...階下(した)へ降りて行くお浜の後ろ姿を見送ってこんな事を言います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...顏や姿を拵へて居ますよ」「どんな具合に」「眼尻に紅を差して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...様々な姿制を活人画として人々に感知させた...
牧野信一 「素書」
...あの時の彼の跳ねたり飛んだりした云はゞ貧弱で滑稽な姿は...
牧野信一 「籔のほとり」
...そこに歴史の辯證法的な運動の姿が見られる*...
三木清 「歴史哲學」
...甲板の上の人の姿が見分けられるようになった時...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...もうすこしらくな姿勢(しせい)にでもならなければたまりませんが...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...その後姿はことに物哀れで...
柳田国男 「雪国の春」
...二人の姿は消えてしまいました...
夢野久作 「青水仙、赤水仙」
...あなた様のお姿が...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...輿を降りた彼の姿を見ると...
吉川英治 「私本太平記」
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