...雪姉ちゃん読んだやろか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...第一姉ちゃんは覚えよう云う気イないねんもん...
谷崎潤一郎 「細雪」
...姉ちゃんも兄さんの旨(むね)を含んで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「姉ちゃんこの頃は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...兄さんにも姉ちゃんにも宜(よろ)しく云って置いてほしい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...………」「早う来てね」「ふん」「きっとよ、姉ちゃん、………ええか、きっとよ、………」寝台は上段が一つに下段が二つ、続いた番号のが取れたので、悦子とお春とを向い合せに寝かすことにして自ら上段を選んだ幸子は、直ぐに上って長襦袢(ながじゅばん)のまま横になった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...姉ちゃんはよく考えて置きますと云っただけで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...……「姉ちゃんかって綺麗やないかいな...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...姉ちゃんのことは一生よう思い切らんさかいそのつもりでいてて頂戴...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...その十四「どないしなはってん?」いうてるうちに見る見る顔が青なって来て、「姉ちゃん、姉ちゃん、早(はよ)便所い連れてエな」いいなさるのんで、どないな事になるのやらこっちも慌(あわ)てて、畳の上這(は)い廻るようにしてはるのん抱き起すと、はあはあいいながら肩に凭(よ)りかかって歩きやはるのんがやっとですねん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...……「姉ちゃん、そんならもうこないだのことちょっとも怒ってへんわなあ、きっと堪忍してくれるわなあ?」「今度こそ欺したらあてあんたを殺してやるわ...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...けどもう私は、どんな事あっても二度と別れるいうこと出来(でけ)へん気持になってましたよって、分ってながら分らん風して、お腹(なか)の中ではなんぼ焼餅(やきもち)焼いてたかて、「綿貫」の「わ」の字も口い出さんと、そ知らん顔してましたのんで、そんな工合に弱点見抜かれてしもたら、姉ちゃんいうても私の方が妹みたいに機嫌取るようになってしもて、或る日いつもの家で会うてますと、「姉ちゃん、あんた一ぺん綿貫に会うてくれる気イないか」いいなさるのんです...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...姉ちゃんとこい遊びに行く時懐(ふところ)い綿でも詰めて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そしたらあの時姉ちゃんの前で何ちゅうた...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...「ほんまは光ちゃん『電話かけたのんに何で早(は)よ帰って来えへんねん! 姉ちゃんの方がよっぽど実意ある』いうて怒りやはるねん」いいますねん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...どうぞ姉ちゃんのと一緒に大事に預かっといて頂戴」いいなさって...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...「姉ちゃんは怪我(けが)をしていたんです」「……?」「手首を切って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……その代りおらが偉くなったら、おっ母には絹を着せ、姉ちゃんには、繻珍(しゅちん)の帯を嫁入りに買うてやるでな」「…………」「…………」母も、おつみも、嗚咽(おえつ)しているだけだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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