例文・使い方一覧でみる「如才ない」の意味

...心からの頭の低い如才ない人では決してなかった... 心からの頭の低い如才ない人では決してなかったの読み方
内田魯庵「淡島椿岳」

...彼は如才ない調子で... 彼は如才ない調子での読み方
大倉※［＃「火＋華」、第3水準1-87-62］子「梟の眼」

...軍の組織に大童になっている一方、女王の意志ははっきりしないし、自分の職務には気を配らなければならないし、四方八方からせきたてられて疲労困憊しながら、それでもエセックスは時間とエネルギーの僅かな余裕を見出して、司法部内の大官へ三通の手紙を書いて、如才ない、熱をこめた文章で、自分の友だちを推挙した... 軍の組織に大童になっている一方、女王の意志ははっきりしないし、自分の職務には気を配らなければならないし、四方八方からせきたてられて疲労困憊しながら、それでもエセックスは時間とエネルギーの僅かな余裕を見出して、司法部内の大官へ三通の手紙を書いて、如才ない、熱をこめた文章で、自分の友だちを推挙したの読み方
リットン・ストレチー　Lytton Strachey 片岡鉄兵訳「エリザベスとエセックス」

...夫人とも如才ない間であるから... 夫人とも如才ない間であるからの読み方
田中貢太郎「白っぽい洋服」

...悦子はああ見えて子供相応に如才ないところがあり... 悦子はああ見えて子供相応に如才ないところがありの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...………」貞之助は相手の如才ない言葉にほっとして... ………」貞之助は相手の如才ない言葉にほっとしての読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...隙間（すきま）があれば何処へでも喰（く）い込んで行くと云った風な如才ない男であるから... 隙間があれば何処へでも喰い込んで行くと云った風な如才ない男であるからの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...しかし橋寺はああ云う如才ない愛想のよい人物であるから... しかし橋寺はああ云う如才ない愛想のよい人物であるからの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...それでもお島の試された如才ない調子が... それでもお島の試された如才ない調子がの読み方
徳田秋声「あらくれ」

...へんに如才ないようにまたは愚鈍なようにも見せるのでした... へんに如才ないようにまたは愚鈍なようにも見せるのでしたの読み方
豊島与志雄「白塔の歌」

...時にはやや如才ないことを言ってみたりして... 時にはやや如才ないことを言ってみたりしての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...さうして坂氏の悧巧な如才ない態度を見て世を容易に渡るにはあゝでなければ成らぬものかと思つた...
長塚節「記憶のまゝ」

...「昨夜は飛んだ事だつたね」平次は如才ないと思ふほど平明な態度で切出しました...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...丸々と肥つた商賣上手の如才ない四十男... 丸々と肥つた商賣上手の如才ない四十男の読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...如才ない支配人は特別親切に自ら分厚な宿帳を繰って... 如才ない支配人は特別親切に自ら分厚な宿帳を繰っての読み方
松本泰「緑衣の女」