...右様の者に候へば、重々頼み入り候へども、私検脈の儀は、叶(かな)ふまじき由申し聞け候所、一度(ひとたび)は泣く泣く帰宅致し候へども、翌八日、再(ふたたび)私宅へ参り、「一生の恩に着申す可く候へば、何卒(なにとぞ)御検脈下され度(たし)」など申し候うて、如何様断り候も、聞き入れ申さず、はては、私宅玄関に泣き伏し、「御医者様の御勤は、人の病を癒(いや)す事と存じ候...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...如何様(いかやう)申し候うても...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...私共は如何様にもあなたにお詫びを致します...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...然(しか)らざる下層民の階級に属する者との数の比較は如何様(いかよう)になるか...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...国家がそのために如何様(いかよう)な運命に陥ろうとも関知せぬのだ...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...然らば我々は如何様にそれを取扱うべきであろうか...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...実際彼等は如何様(どんな)に威張(いば)っても...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...東京は如何様(どんな)に困るだろう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...如何様(どん)なお寺にも過去帳がある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...如何様(どん)な印象(いんしょう)を与うるであろうか...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...四季刻々うつりかわる景色が如何様(どんな)に面白く珍らしく見えたであろう!背戸(せど)の柳(やなぎ)緑の糸をかけそめて枯葦の間からぽつぽつ薄紫の芽がふく頃となれば...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...如何様(いかよう)の手並(てなみ)を彼が現わすかということが玄人(くろうと)仲間の研究物(けんきゅうもの)であったということと...
中里介山 「大菩薩峠」
...ではそれは何時如何様にして喪失されていつたのであらうか...
中原中也 「感情喪失時代」
...同志は如何様(いかよう)の余裕ありて...
福田英子 「妾の半生涯」
...翻訳は如何様(いかよう)にすべきものか...
二葉亭四迷 「余が翻訳の標準」
...如何様にも即座の支払は致し難き旨を様々に陳謝した...
穂積陳重 「法窓夜話」
...さて和歌は如何様(いかよう)に改良すべきかと尋ね候へば...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...此(この)上は如何様(いかやう)の御(お)相手をも辞するもので無い」と言ひ切つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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