...果して如何なる芸術的価値をヘルンは認めてゐるのかと申しますと...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...之に依つても人類が今如何なる方向に進みつゝあるかと云ふ事だけは多少明かに知る事が出来やう...
丘浅次郎 「人類の将来」
...如何なる関係に於て立つやは...
高木敏雄 「比較神話学」
...その二人の青年が如何なる眼附をして自分を見て居るかゞ鶴子さんに取つての問題である...
高濱虚子 「俳諧師」
...どうかお慈悲を持ちまして如何なる者にでもお預け下され...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...如何なる方法によってそれを成立させるかの問題にも考え及ばねばならぬが...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...so I go=so that (=if=provided) I may go. the proof to prove me to the quick=I will give you the proof, etc. ――我が御身に對する孝と愛とを證する爲めには如何なる辛らき證據にても立つることを辭せず...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...従って人が如何なる論理学を採用するか...
戸坂潤 「辞典」
...身につける如何なる物も...
豊島与志雄 「風俗時評」
...――俳優とは如何なるものであろうか……...
林芙美子 「新版 放浪記」
...同時に又自己を告白せずには如何なる表現も出來るものではない...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...如何なるものであらうか...
三木清 「人生論ノート」
...如何なる情念も愛と嫉妬とほど人間を苦しめない...
三木清 「人生論ノート」
...如何なる分析的方法もこの形象を形造ることが出來ない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...或はまた事實は如何なる意味に於ても「物」の意味をもたぬと考へられて主觀的と云はれるのでもない...
三木清 「歴史哲學」
...如何なる種類の人間學が我々の初めに規定した優越な意味に於ける「歴史的意識」と結び付き...
三木清 「歴史哲學」
...「如何なる人の頼みを受くるとも...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...如何なる逃げ口上も彼をこの難關から救ひ出しさうでなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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