...繪島は高遠お預けの後は好んで四書を讀み法華宗に歸依し...
今井邦子 「伊那紀行」
...今の詩人の好んで歌う「やるせなさ」が...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...好んで牢獄に飛込んだも同然である...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...東山は好んで表沙汰にするような考えは毛頭持っていないからその点は安心されたがよかろうと云うと...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...塵(ちり)の中から憐(あわ)れな人間をときどき引き出してやるのを好んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてまた一方では――すべてこれらの矛盾は愛のひらめきの戯れである――彼らは好んでよく笑い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大師は好んで指を一本掛けて持つ法を使はれた...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...かくの如く私が好んで日和下駄(ひよりげた)をカラカラ鳴(なら)して行く裏通(うらどおり)にはきまって淫祠(いんし)がある...
永井荷風 「日和下駄」
...そう好んで喧嘩を売りたがるお角さんではないのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...外に強き人と内に強き人僕は好んでプルタークの『英雄列伝』を読む...
新渡戸稲造 「自警録」
...自分なりあるいは自分が好んで選び出した人が承諾して課する税ならば...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...好んで善人を愛し...
南方熊楠 「十二支考」
...悪い便ばかりを好んで持って来おる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...好んで彫師(ほりし)がこれに刀をあてた...
柳宗悦 「樺細工の道」
...これに好んで白の流しを加えます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...好んで死地を迎え...
吉川英治 「上杉謙信」
...好んで輿論(よろん)の渦中に巻き込まれた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...何を好んで、また人の子の母から、呪いを買おう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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