...もちろん好ましいことではない...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...搭乗者が一人減ることが大変好ましいことも肯(うなず)けた...
海野十三 「空中墳墓」
...――そこで吾々にとって好ましい結論は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...むしろ好ましいと思ったそれら粗暴な現実主義者こそ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...日本でも富直線ほど好ましい――ロマンチックな...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...東京市内にもこんな閑靜な好ましい屋敷町はさうあるまいと思つてゐたほどの町内も...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...」私は伽話的な青年の行動に好ましい微笑を送った...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...わたしにとって好ましい核心をどんなに求めているかということを!」「何よりもまず...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...刺戟の強いほうが好ましい...
久生十蘭 「無月物語」
...フランスの国内状態に対して好ましい光景を示していない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...本来は好ましいまたは結構な...
柳田国男 「年中行事覚書」
...彼等をして自ら将来の最も好ましい姿を...
柳田國男 「夢と文芸」
...私は自分の住居では自分の好ましいように致します」「ではおれの盃は受けぬというのだな」「お直(じき)ではおそれ多いと申上げるのです」「どうしてもか」と雅楽頭が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...わしは大河のこの悠久な趣(おもむき)が妙に好ましい...
吉川英治 「私本太平記」
...彼は江の島の海色がまたなく好ましいといって...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...社会にとり好ましい他の貨物の生産に向けられるであろうし...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...實に好ましい十日ばかりを私は深い木立の中の荒寺で過すことが出來た...
若山牧水 「樹木とその葉」
...または夙うの昔に息をとゞめて靜かに水を堪へてをるその噴火口の跡を見るも好ましい...
若山牧水 「樹木とその葉」
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