...人によっていろいろ好き嫌いがあるのでしょうから...
上村松園 「迷彩」
...古今文人の好き嫌いという題で現代文人の答案を求めたに対し...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...考えてみますと好き嫌いが先に定って...
太宰治 「虚構の春」
...なあに御自分の好き嫌いを基準にしてちゃっかり生活しているんだ...
太宰治 「ろまん燈籠」
...亭主が女房の好き嫌いを無視して...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...一人のこらず彼の好き嫌いを呑み込んでいて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...好き嫌いなんかまるでないんだから...
豊島与志雄 「慾」
...好き嫌いという感情から云えば...
中里介山 「生前身後の事」
...私は自分の好き嫌いだけの問題で...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...好き嫌いももちろんあるし...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...器量、不器量、好き嫌い、粋無粋(すいぶすい)の数(かず)を悉(つ)くして千差万別と云っても差支えないくらいである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この一様なる善悪の標準をもって好き嫌いを測るべきものでない...
新渡戸稲造 「自警録」
...好き嫌いを測るものは道徳的物差(ものさ)しでない...
新渡戸稲造 「自警録」
...せまき己(おの)れの好き嫌いを標準として世を渡る以上は...
新渡戸稲造 「自警録」
...進歩のためには自分の好き嫌いの感情でわれわれは今だまされている...
宮本百合子 「幸福の建設」
...仕事に対する好き嫌いを全然云わない修業をさせられました...
夢野久作 「スランプ」
...「東京の女学生の好き嫌いは大抵きまっています...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...好き嫌いは、こうやって、人が勝手に決めてくれる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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