...そして釣しつつある私は好々爺になりつつあるやうだ...
種田山頭火 「其中日記」
...福徳円満の好々爺とも見られたが...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...すこぶる好々爺(こうこうや)な白猫がやって来る...
寺田寅彦 「柿の種」
...また一面には実に素直に人の言う事を受けいれる好々爺(こうこうや)らしいところもあった...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...愛想のよい好々爺ぶりが輝いてゐた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...他の者らのようにユダヤの好々爺(こうこうや)とならないうちから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...老人についてなら「好々爺(こうこうや)だ」と言いたい気を起こさせるほどのものだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ゼロントは欺かれやすい愚かな好々爺...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたくしに対してはいつも逢ふ毎に笑顔を以て迎へられた好々爺であつた...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...白く肥った好々爺(こうこうや)ですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...好々爺(かう/\や)といふ感じのする仁體でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...世話好きの好々爺となってみずからの狭い世界にとじこもっていた...
火野葦平 「花と龍」
...その好々爺と連れ立つて偶東京から普請を監督に来た夫人が植ゑられた許りのそこらの庭木を見て歩く風貌が目に見えるやうである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あまりに好々爺である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...牛島通貴が九州の神保といふ好々爺を連れて来り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この八十幾歳の好々爺が心から好きになってしまったのだから致し方がない...
夢野久作 「近世快人伝」
...あの好々爺をホクホクさせることなどは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...あの吉良という六十過ぎの老人――あの単純なる好々爺――それを打って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??