...いつしか私(わたくし)のことを世(よ)にも類(たぐい)なき烈婦(れっぷ)……気性(きしょう)も武芸(ぶげい)も人並(ひとなみ)すぐれた女丈夫(じょじょうぶ)ででもあるように囃(はや)し立(た)てたらしいのでございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...勇敢をもってなる女丈夫アサリ女史も...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...三代將軍を擁立したる女丈夫なれば...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...鞭を手にした彼女の姿は昔の童話の魔法の鏡の中からやさしく微笑みかける勇壯な女丈夫の姿を偲ばせる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...同時に(女丈夫――命にかけて――妻にしたい)と...
直木三十五 「南国太平記」
...一見して女丈夫とも思われるくらいの権(けん)の高い老女であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...女丈夫の一人には相違あるまいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...過去十年間無敵を誇った女丈夫エビルが最も大事な恋喧嘩(ヘルリス)に惨敗を喫したのである...
中島敦 「南島譚」
...これは大変な女丈夫で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女丈夫たちに刺戟(しげき)されて来ているので...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...女丈夫は讀んで字のごとくますらをの魂がある女なのだ...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...その書いたものから逞しい女丈夫などを想像するかも知れないが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...責(さいな)まれるのが辛らさにこの女丈夫に取入ッて卑屈を働らく...
二葉亭四迷 「浮雲」
...しかしながらこれを親子喧嘩(げんか)と思うと女丈夫の本意に負(そむ)く...
二葉亭四迷 「浮雲」
...此女丈夫の心根にも優しい処はあつたものと見える...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...奥さんは女丈夫である...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...薫子が女丈夫であつて...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...「残念だな」「だが、あの女丈夫には、なんともかなわん」是非なく、四人は道をかえした...
吉川英治 「三国志」
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