...またつとめて勇気を振い起し大願成就なさしめたまえと明神の祠(ほこら)を遙拝(ようはい)して...
饗庭篁村 「良夜」
...私(わたくし)大願成就仕りましたような心持で...
泉鏡花 「婦系図」
...弥陀本願(みだほんがん)いよいよ大願成就(たいがんじょうじゅ)の第五夜となった...
海野十三 「奇賊悲願」
...それで馬鹿者も大願成就...
大町桂月 「夜の高尾山」
...大願成就の暁には...
薄田泣菫 「茶話」
...慾張り爺さんが一銭で大願成就を神様に押しつけるやうにさ!此宿も悪くないけれど...
種田山頭火 「行乞記」
...大願成就したやうな気もちで茶の間へきて見おぼえたとほりそこにある番茶をいれてもつていつた...
中勘助 「銀の匙」
...角行様は大願成就とお喜びになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...大願成就のために...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...――切られた奴の顔が見度いネ」「あれが千になると大願成就だとよ」「何んの願を掛けて居るんだろう」指さして笑うのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――切られた奴の顏が見度いネ」「あれが千になると大願成就だとよ」「何んの願を掛けて居るんだらう」指さして笑ふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いまや大願成就して...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...私の為(た)めには第二の大願成就と云(い)わねばならぬ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...大願成就、と聞いて、犬は嬉しくてたまらんので、三度うなつてくる/\とまはつて死んでしまふた...
正岡子規 「犬」
...その間に牧羊人大願成就忝(かたじけ)ないと...
南方熊楠 「十二支考」
...「いよいよ大願成就だ」と彼は云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...最早(もはや)大願成就……金比羅(こんぴら)様に願ほどきをしてもよかろう……と思ったのが豈計(あにはか)らんやの油断大敵だった...
夢野久作 「爆弾太平記」
...「これぞ大願成就(だいがんじょうじゅ)の吉兆(きっちょう)――」と勇み立ち...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索